今回は、ヘッドパーツ交換について書きます。
※赤文字箇所を更新しました。
ヘッドパーツとは
ヘッドパーツ(もしくはヘッドセット)とは、フレームとフロントフォークの接合する部部に取り付ける部品です。この部品は、トップチューブ内の上下に取り付ける「ベアリング」、ベアリング上部に被せる「コンプレッションリング」、「ワッシャー」、「ヘッドカバー」で構成されています。
インテグラルヘッド(上下異径タイプ) |
ヘッドパーツには今回紹介する「インテグラルヘッド」の他に、「スレッド」、「アヘッド」などの種類があり、コラム径に合わせてサイズが異なります。
ヘッドパーツを交換する場合、ご使用のロードバイクに合ったヘッドパーツを選ぶ必要があり、専用工具が必要な場合もあります。
ヘッドパーツの交換について
今回、交換対象バイク(FELT F75)のヘッドパーツは、上下異径のインテグラルヘッドです。
FELT F75のフロントフォークのコラム径は、上部1-1.8(OS)、下部1.5なので、装着するインテグラルヘッドも上部のベアリングに比べて下部のベアリング径が大きいのが特徴です。
ステムの交換をした方であれば、交換作業は10分くらいで出来ます。
必要な工具は六角レンチ、グリスです。
ヘッドパーツの取り外し
- トップキャップ(ステムの上の蓋)を取り外します。
- ステムを取り外します。
- カバーキャップを取り外します。
- フロントフォークを下から引き抜きます。
- トップチューブ内に残ったベアリングを取り外します。(手で外れます。)
※通常は、ステムを取り外すだけでOKですが、今回はオーバーホールを兼ねて交換した為、写真は全パーツを外した状態となっています。
全パーツを外した状態 |
ヘッドパーツの取り付け
- トップチューブ内を清掃し、上下に適量のグリスを塗ります。(私は薄めに塗ります)
- フロントフォークに1.5径の下部ベアリングを取り付けます。
- フロントフォークをトップチューブに下から差し込みます。
- 1-1.8径の上部ベアリングをトップチューブの形状に合わせ、円径が小さい方を下向きに嵌め込みます。
- 切れ込みが入ったコンプレッションリングを円筒部分を下向き嵌め込みます。
- ワッシャーを嵌め込みます。
- ヘッドカバーを嵌め込みます。
- ステムを嵌め込みます。
- トップキャップを取り付け、フォークがぐらつかない程度に締めこみます。
- ハンドルをタイヤと取り付け、位置が決まったらステムのボルトで固定します。
2.下径ベアリング装着 |
3.フロントフォークを下から差し込む |
4~6.ベアリング、コンプレッションリング、ワッシャー装着 |
7.ヘッドカバー装着 |
今回使用したヘッドパーツ:TOKEN TK070 Taper hEGGset Blue
以上、ヘッドパーツ交換でした。