概要


Introduction

■横浜・大倉山を中心に活動。神奈川全域、埼玉、千葉、東京にも仲間がいます。

■年齢層は、10代から70代まで。自転車という共通語があれば世代の壁はまったくありません。

■通常モーニングライド:土日・祝日:夏期AM7:00集合 冬期:AM7:30~8:00集合 集合場所は大倉山ヨークマート前(横浜市港北区大倉山4-3-5)。

■不定期でイベント・レース参加、ロングライド企画。

■クラブ創設も気楽なものでした。
創設当初のブログ

※注意点その1:投稿にきわめて長い距離を漕ぎ続けるイベントに参加・企画されているメンバーがいますが、ごく希なケースなのでご安心ください。万一興味があれば、このヒトに詳しく聞くことができます。

※注意点その2:たまに、おしゃべりの時間がペダリングより長くなる日もあります。

※注意点その3:坂道ばっか行きたくなる数寄者(大バカモノ)もいます。無視して問題ございません。集合時点の顔ぶれに見合うコース設定を何となく誰かが考えます。あくまでも、雰囲気です。

※注意点その4:お家の人に怒られないよう、はまりすぎに注意。

※最重要事項:安全運転・交通ルール遵守。

2017年2月1日水曜日

言霊

前略、バカリーニです。すごく長いですが、ぜひお読みください。PDに関わる方全員に知っていてもらいたい。

一部メンバーが参加している自転車クラブに「だほん塾」があります。
このたび、同塾長のだほんさんが、大病を患われ闘病生活に入られるということで、

先日1月29日にその報告会が催されました。

なんとか力になれないか、、、しかしながらブラックジャックでもないバカリーニは無力なただの役立たずです。

どうしたものか。

会が催される1週間ほど前、だほんさんのことと報告会開催の報がきました。

企画はわがクラブのドンちんです。西郷ドンより温かいかもしれません。

ただ、その報告会の日がバカリーニ参戦の200kmブルベと重なってしまいました。

同じく、マサキチくんも参戦しますが途中でDNFし報告会に行くといいます。
実に真っ当であり、日頃交流ある自転車仲間に対して、真摯な回答でしょう。
 

バカリーニは、役立たずです。
 

役立たずなのに、気づいちまいました。
そのブルベに、元プロ選手、レジェンド三船雅彦さんが参戦することを。
役立たずのくせに、思いついてしまいます。
 

「三船さんから、だほんさんへの激励メッセージをもらえないだろうか」
 

必死の駄文、懇願文を三船さんの公式HP経由で送らせていただきました。
そして29日早朝。

ブルベスタート地点に、バカリーニとマサキチはいました。そして、三船さんが、現れました。声をかけました。
 

 「ほんなら、動画も撮りましょう」
 

声は届いていました。
まずは、用意していたサコッシュにメッセージとサイン。そして、肉声のメッセージも録画させていただきました。
ガラにもなく嗚咽しました。涙がとまりません。


まさきちに伝えました。
「なるべく早く、2人で完走して、だほんさんに届けよう」



2人ともスタートから三船さんの集団に食らいつくことにしました。
200km走るとは考えられない序盤のペース。
それでもかなりの人数が三船さんを含む集団を形成します。
ですが、ふとしたタイミングで集団が分断、
幸いバカリーニは三船さんのお尻に食らいつきましたが、
まさきちはおいていかれます。
とりあえずPC1までこのままいってみよう。
PC1到着時は、 三船さん、もうおひとり、そしてバカリーニの3人に。
すぐに再出発、2人に一緒に行こうと促されます。
いつもなら迷わず行くのですが、ちょっと考えました。

なんか、待つ気分やな。

しばらくするとまさきちがPC1に。
なんか、調子わるいだの、メーター壊れただのガタガタいってDNFしそう。

「なあ、完走するとメダル買えるでしょ。
あれさ、2人で裏にメッセージ書いて
だほんさんにわたそ」

「完走します」

まさきちコントロール成功です。

調子わるくても時々は風よけになってくれるだろうし
1人よりはましだろうくらいに考えていました。

予想ははずれ、想像以上に調子のわるいまさきち。
結局、ほぼひきました。
でも、今回巻き込んだのはバカリーニなので
責任をもって、このポンコツも完走させようと思います。

半分折り返しのPC2到着。すでに三船さんらは遙か先。
あいかわらずポンコツは現状維持。
しかもPC2でカップ麺すすりだします。
ささっと食え、ポンコツ。 俺はいち早くだほんさんのところに行きたいんだよ。
とにかく、養分をたくわえてくれたまえ。
メーターも壊れているので、キューシートも役立たず。
ひとりにするとDNFしかねない。

待ちつつ、追いついてもらいつつ、まち、おいつく
まち、おいつく。いいよ、いいよ、まさきち。いい感じじゃないか〜。
てな感じで、鼓舞しポンコツを気持ちで再生させようと努力しました。

フィニッシュ前10Kmほど。もう迷わないだろう、という地点で
まさきちをおいていき、バカリーニは全開で踏みました。
まだまだ力は残っていたんですね、なぜか。

フィニッシュ直前、振り返ればヤツがいました。
織田裕二ではなく(古いね)、まさきちです。
結構、踏んだんだけど俺は。
どこにそんな力残ってたの?もっと早くだしといてよ、
とつっこみたくなりましたが、
思いは、バカリーニと一緒だったようです。

「早く届ける」

フィニッシュ後、ゴール受付へ。
メダルをいただきメッセージを書き込みます。
するとランドヌ東京の方から

「三船さんからお預かりものです」

はて?
見ると、完走メダルです。



「三船さん、今まで出場したブルベでひとつだけ持っていない完走メダルがあるそうです」

それが、このいただいたメダルです。

また、視界がにじみます。鼻水はとまりません。

駄文のブログで大変恐縮ではございますが、
この場をお借りして、三船雅彦さん、ブルベ運営に尽力されているランドヌ東京の皆様 に
お礼申し上げます。ありがとうございました。

まさきちは、フィニッシュ地点のコンビニで財布を置き忘れ。
らしさ全開のおっちょこちょいぶりもネタにできると、
ほくそ笑み、2人そろってまさきちとともにだほんさんの会場に急ぎます。
2人そろって行くことに意味があると、PC1での選択は間違いなかったと確信しています。
 
11kmほどの距離、裏道に泣かされましたが、報告会終盤には間に合いました。

だほんさんに、三船さんからのメッセージを渡すことができました。
 
 今回バカリーニがやれたこと。
現実的には、何の効果もないでしょう。
でも、言葉には不思議な力があると、迷信かもしれないけど、すこし信じているところがあります。
言霊(ことだま)という言葉もありますし。
超現実的な効果を、期待せずにはいられないのです。

報告会場には、我がPDメンバーもいました。

熱い司会ぶりの企画者、ドンちん。チェリーさんは会計で尽力、
最近はだほんさんと本当によく遊んでいたスロッターさんも目配りをきかせています。
そして、大事な人。クロスMさんも来てくれていたのが、バカリーニはうれしかった。

なんといっても、だほんさんとPDをつなげるきっかけを作った人ですから。

人と人を、集団と集団を、さり気なくくっつける接着剤。
キャップとともに何気なく目指したPDの考え方でもあると。
だほんさんも、そんなところが、何となく似ているような気がするし、
バカリーニも、だほんさんも、口にしないけど、
それほど回数はあっていないんだけど、
共鳴するところはあると、思っています。

だから、また走ろうよ、だほんさん。祈ります。とにかく。念を送ります。

みんな、念をおくってください。病気なんかどっかいけ。

だほん塾23期生、ペダルダディ代表
バカリーニ拝






 
 

 


 
 



 

2 件のコメント:

  1. バカリーニさん、諸々ありがとう。泣けますね・・・今回も、ピリッと効かしたまさきち失態と、だほんさんへの想いを連ねた名文。私も、言霊や、思う気持ちは、秘めるより、ちゃんと形にしたほうがよいと思っています。そこで寄せ書きや、花束やら、今回の会を開いたのだけれど、やはり一人では何も出来ない。そこに共感を寄せてくれた仲間に、陰に陽に助けてもらいました。最後のバカリーニ神対応も、この会の意義をググッと高める一因になってましたね。本当ありがとうございました<(_ _)>。

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  2. バカリーニさん

    バカリーニさんやまさきちさんや三船さんの暖かい心遣い確かに受け取りました。
    改めて読むと大変な思いをされてサコッシュとメダルを届けて頂きありがとうございました。大切にしておきます。
    DAHON塾129報告会はペダルダディメンバーさんのご活躍により素晴らしい会となり感嘆してます。
    また、ペダルダディさんの元へ戻りますのでそれまでだほん塾とコラボ企画をしてDAHツアーの継続をよろしくお願いいたします。
    皆さんもお身体を大切にし自転車ライフをエンジョイください。

    だほん塾長

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